日頃からスッキリ!
玄関周り
家の中が散らかっていると、家事の取り掛かりに余計な手間が生じます。片付けやすい収納の仕組みは、毎日の家事をラクにしてくれます。この記事では、全5回を通じて家事をラクにする「ラクカジ」収納のコツをご紹介。第4回目は、玄関周りの収納についてです。
玄関周りは、「お家の顔」
だけど煩雑になりやすい
玄関周りは、家の印象を決める「お家の顔」ともいえる場所。日頃からスッキリした状態にしておきたいですが、煩雑になりやすい場所でもあります。急な来客対応で片付けに手間を取られないためにも、収納スペースを上手く活用することが大切です。
玄関周りの問題点
■雑多に物が置かれ煩雑になりやすい
■収納スペースが少ない
収納の工夫で、見栄えもきれいに
玄関周りに収納すると良いものは、①外に持ち出して使う物、 ②家の中では使わないもの でしょう。限られたスペースを最大限活用して、これらのものをしっかり収納することができれば、玄関は見栄えよく生活もしやすい空間になります。
靴や傘などは、気づくと必要な数以上に増えていることも多いのではないでしょうか。靴はシーズンオフのもの、ごく限られたシーンでしか登場しないものなどもあるかと思います。
玄関周りの収納を見なおす際には、ぜひ靴や傘の整理から始めてみてください。玄関周りに収納するものは「今使っているものだけ」に限定して、他は室内の別の場所に収納することも、スッキリを叶えるためには有効な手段です。
また、靴箱の高くて手の届きにくい位置にそれらのものを、届きやすい位置には今履いているもの、としっかりすみ分けることで以前より使い勝手が向上するかもしれません。
以下では、具体的な収納アイデアをご紹介します。
■よく履く靴は、収納の一等地に
靴の収納には、履く頻度で靴を仕分けること、取りやすい位置を見極めることが大切です。
玄関ホールから靴箱へ手を伸ばしてみましょう。このとき、かがんだり背伸びすることなく取れる場所が取り出しやすい「靴箱収納の一等地」。この位置に履く頻度の高い靴を収納しましょう。
■高さを揃えて、収納スペースをフル活用
靴を収納するときには、なるべく同じ高さの靴同士を一段にまとめましょう。そのとき棚の間隔をそれぞれにちょうどよい高さに調節することで、空間を有効活用できます。
また、一段の高さに余裕がある場合、コの字型のラックを導入してみましょう。ラックの上下に靴を収納できるので、一段分の収納スペースを増やすことができます。高さや奥行きを活かして立体的にしまうのが収納のコツの一つです。
■玄関の扉や靴箱の横に吊るして、収納スペースに
吊るすことでも収納スペースを増やすことができます。ドアや壁面にフックをつけて、鍵や通勤・通学の定期券など、外出時に必要な物や玄関で使う物を吊るしておけば、忘れたときに家の中に取りに戻る手間を省くことができます。
■柄の長い物はキャスター付きの入れ物にひとまとめに
傘や釣り竿、虫取り網など、柄の長い物は、ひとまとめにしておきましょう。キャスター付きの入れ物にまとめておけば、掃除のときなど移動させるのも簡単。重い物を持ち上げる負担も少なくなります。
まとめ
玄関周りは、家族以外の人の目に触れる機会も多いので、スッキリときれいな状態を保ちたい場所です。収納スペースが少ないことが多いので、靴箱の中やその周辺など上手に収納する必要があります。また、吊るすなど、収納スペースを増やす工夫もしてみましょう。
ご紹介したアイデアを参考にしながら、見栄え良く、生活や掃除のしやすい玄関周りを目指してみてください。
※この記事内容は、執筆時点2024年7月24日のものです。
本多 さおり(ほんだ さおり)
整理収納コンサルタント。1984年生まれ。フルリノベーションした中古マンションで夫、長男(8)、次男(6)の4人暮らし。「生活重視ラク優先」をモットーに、収納で大事にしているのは、ラクに片付いて家事がしやすい仕組みづくり。近著は『無印良品と365日』(大和書房)。