騙されない!
手口が巧妙化する詐欺①

詐欺の手口が次々と巧妙化しています。「自分は対処できる」「自分は狙われない」、そう思っている人が被害にあうことも。そこで、身近に潜む詐欺のリスクとその対処方法について専門家にお伺いしました。全6回のシリーズ、1回目は「SMS・フィッシング詐欺」をご紹介します。

監修:

西田 公昭

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すぐに開封しない!
手元に届くメールに要注意

 常に持ち歩くようになったスマホ。いまや生活に欠かせないツールですが、ここにも詐欺のリスクは潜んでいます。
 代表的なものは、電話番号に簡易なメールを送れるSMS(ショートメールサービス)を使った詐欺です。メール内に記載されたURLにアクセスする、そのたった1つの操作によって、被害にあう場合もあるのです。
 このように、SMSを使って悪質なサイトにアクセスすることを誘導し、クレジットカードの番号などの個人情報を抜き取る詐欺を「SMS・フィッシング詐欺」(または「スミッシング詐欺」)といいます 。その事例や対処方法を紹介していきます。

Aさんの事例

宅配便会社からSMS で「不在通知」を受信。知らない間に荷物が来ていたと思い、メールに記載のURLにアクセスし、必要事項として表示された、住所や年齢、本人証明としてクレジットカード番号を入力しました。
けれど荷物は届かず、後日多額の請求がきたことで、詐欺だと分かりました。サイトは本物そっくりで気が付きませんでした。また、それ以来、不審なメールも頻繁に来るようになって困っています。

先生から一言

時系列に沿った対処方法がありますので確認しておきましょう。知っていれば、いざという時に冷静な判断ができるはずです。

騙されてしまう理由は?

 一つに「信頼性が高い」と思い込むことがあげられます。大手輸送会社、大手通販サイト、ネット銀行など、見慣れた企業名からのメールは、つい信用しがちです。
 なおかつ、フィッシング詐欺では、本物そっくりのロゴ名称、ホームページなどに案内されるため、騙されてしまう人が後を絶ちません。よく利用するサービスやサイトの場合、クリック先のサイトでは本物のURLと比較し確認するようにしましょう。

上記の表はダウンロードしてお使いいただけます。

ご家族や友人にも注意喚起!

「知らない相手のメールは開封せず必ず削除!」
と伝えましょう。

西田先生の

ワンポイントアドバイス


●あなたのメールアドレスや電話番号などの個人情報は詐欺師に知られています。
送信元や中身を確認せず不用意にメール開くことは、絶対にしてはいけません。
●急いでいる時や疲れている時は判断能力が落ちやすくなっています。メールを確認するのは、頭がスッキリしている朝や、ゆったりと時間の取れるタイミングにしましょう。
●不審なSMSやサイトを自動で判別し、ブロックしてくれるスマホ用セキュリティソフトの導入もおすすめです。ESETインターネットセキュリティ、ノートン360、ウイルスバスター クラウド、マカフィー リブセーフなど信頼性の高いソフトを購入しましょう。

次回は、「ワンクリック詐欺」の事例と対処方法を教えてもらいます。

騙された!と感じたときは・・・

■消費者ホットライン

188(いやや)へお電話ください

■警察署の相談窓口

#9110へお電話ください

■総務省電気通信消費者相談センター

WEBサイトにある地域の相談窓口へお電話ください

※この記事内容は、執筆時点2022年1月12日のものです。

西田 公昭(にしだ きみあき)
1960年徳島県生まれ。 立正大学心理学部教授、博士(社会学)。 94年スタンフォード大学客員研究員、2003年静岡県立大学准教授を経て現職。 心理学研究の第一人者として、新聞やテレビなどのマスメディアでも活躍。日本脱カルト協会代表。詐欺や悪徳商法、カルトなどのマインド・コントロール研究の第一人者として知られる。著書に『マンガでわかる! 高齢者詐欺対策マニュアル』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など。

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