マンションやマイカーの損害
共済や保険でどの程度カバー可能?
自然災害で分譲マンションやマイカーが損害を受けた場合、共済や保険でどのようにカバーできるのでしょうか?一戸建てとの保険のかけ方の違いや地震の場合の対応など、しっかりと確認しておきましょう。
分譲マンションは
どのようにカバーされるのか
■共用部分、専有部分でそれぞれ加入する
■一戸建てとは保険のかけ方が異なる
一戸建てでは、所有者が住宅や家財に共済や保険をかけます。一方、分譲マンションでは「専有部分(室内)」は個々の所有者が、「共用部分(それ以外)」は管理組合がそれぞれ火災保険などをかけています。
管理規約によりますが、国交省の標準管理規約では、専有部分とは壁から内側の部分をいいます。よって損害を受けた部分に応じて、それぞれの契約先に請求することになります。所有者が家財の共済や保険に加入していれば、家財の損害もカバーできます。
■共用部分はマンション管理組合が加入する保険で補償
躯体やエレベーター、エントランスなどの共用部分に損害を受けたときは、マンション管理組合が加入する火災保険で補償を受けられます。地震保険がセットされていれば地震被害にも対応できます。マンションの共用部分も、火災保険金額の50%を上限に地震保険に加入できます。
マイカーが損害を受けたら
自動車保険でカバーできる
■自動車保険に任意で付帯できる「車両保険」がある
自然災害でマイカーに損害を受けたときは、自動車保険に任意で付帯できる「車両保険」で補償を受けられます。自動車事故のほか、浸水による車両水没、風災による破損など、一定の自然災害による損害もカバーできます。ただし、補償内容は契約により異なるので確認が必要です。
■地震による損害の場合は特約で一時金
車両保険は地震などが原因の損害は補償の対象外となりますが、「車両全損時一時金特約(名称は保険会社により異なる)」を付帯させて補償を受けることは可能です。地震などが原因でマイカーが廃車となったときが対象で、車の時価を上限に、最大50万円を受け取れます。
※この記事内容は、執筆時点2023年8月1日のものです。
清水 香(しみず かおり)
1968年生まれ。FP&社会福祉士事務所OfficeShimizu代表、株式会社生活設計塾クルー取締役。生活者向け相談業務のほか、執筆、講演など幅広く展開、TV出演も多数。財務省の地震保険関連の政府委員を歴任、自由が丘産能短期大学講師、日本災害復興学会会員。