上半身をほぐす
タオルを使った運動

在宅時間が長くなっていることで、肩を中心とした上半身のコリに悩まされている方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、お家で簡単にできる「タオルを使った上半身をほぐす運動」をご紹介します。

監修:

黒田 恵美子

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タオルストレッチ
「柔らか&筋力UP」

 タオルを使った2つの運動をご紹介します。ひとつ目は「肩と脇腹伸ばし」、ふたつ目は「肩と肩甲骨ほぐし」。脇腹や肩甲骨などの上半身をほぐして柔らかくしながら、筋力もアップできる運動です。
 タオルを使う理由は、①動きの目安を分かりやすくするため、②背筋をピンッと伸ばした姿勢をキープしやすく、体幹を鍛えることができるため。さらに、タオルをギュッと握ることで握力の強化にもつながります。また、ゆっくり息を吐き、お腹に力を入れて運動を行うことで、下腹部を引き締め、姿勢を良くする効果もあります。

■タオルストレッチ 肩と脇腹伸ばし

①タオルを肩幅より少し広めに持ち、
頭の上に上げる。
足は肩幅より広めに開く。

②息を吐きながらゆっくり左へ、
右へ動かして脇腹を伸ばす。

【目安】左右5回

<ポイント>

❶タオルは、楽に腕が上がる幅で持ちましょう。
肩が固い方は広く、やわらかい方は狭く。

❷腕だけでなく、腰から動かすようにしましょう。

❸息を吐きながら、ゆっくり動かしましょう。
※勢いよく動かすと腰を痛める可能性があります。

❹脇腹が伸びたと感じたところで戻します。

■タオルストレッチ 肩と肩甲骨ほぐし

①タオルを肩幅より少し広めに持ち、
頭の後ろで持つ。
足は肩幅より広めに開く。

②息をゆっくり吐きながら頭上へ
伸ばし、息を吸いながら
肘を曲げて元の位置へ、を繰り返す。

【目安】上下5回

<ポイント>

❶タオルは、楽に腕が動かせる幅で持ちましょう。
肩が固い方は広く、やわらかい方は狭く。

❷下ろすときにしっかり肘を
引くように意識しましょう。

❸頭の後ろでタオルを持つのが
つらい方は、胸の前あたりで持ち、
斜め前方向で動かせる範囲で
行いましょう。

※この記事内容は、執筆時点2020年4月30日のものです。

黒田 恵美子(くろだ えみこ)
健康運動指導士。一般社団法人 ケア・ウォーキング普及会 代表理事を務め、メタボ予防、ロコモ予防から美容につながる運動まで、多岐に渡り指導を行う。著書に『黒田式ケア・ウォーキング』『100歳まで歩く技術』などがある。

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