風邪・花粉症の予防に効果的
鼻うがいのススメ!

近年のパンデミックで注目され、市販の洗浄液も目にする機会が増えた「鼻うがい」。正しく行えば病気やアレルギー症状の緩和など、嬉しい効果が期待できます。正しい鼻うがいの方法について専門家にうかがいました。

監修:

今井 一彰

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手を洗うように鼻も洗おう!
鼻うがいで病気を予防

 私たちの鼻は、ホコリや病原菌といった目に見えない物質が体に入らないように防ぐ、フィルターの役割を担っています。手を洗うように、鼻の汚れを洗い流せば、ウイルスやアレルゲンの侵入を防ぎ、ひいては感染症などを予防することができます。
 その手法で最も手軽なのが「鼻うがい」です。「痛そう」「難しそう」というイメージがあるかもしれませんが、正しく行えば痛みはありません。鼻に水が入るとツーンとする原因は、「温度」と「浸透圧」によるものです。つまり、鼻水が出ても痛みを感じないように、体液と同じ温度・成分であれば、鼻に入っても痛みはないのです。

 一番簡単な方法は、ドラッグストアで販売されているキットを使うこと。もっと気軽に習慣化したいなら、洗浄液を毎回作ることをおすすめします。用意するのは、0.9%の食塩水と洗浄ボトルだけです(100円ショップなどで購入できる調味料用プラスチックボトルで代用可)。最初は鼻の穴周辺を洗い流すだけでも効果があります。慣れてきたら、鼻の穴から反対の穴へ洗浄液を流す鼻うがいに挑戦してみましょう。下の「鼻うがいのやり方」を参考にしてみてください。

※この記事内容は、執筆時点2024年6月30日のものです。

今井 一彰(いまい・かずあき)
みらいクリニック院長。東洋医学会漢方専門医。NPO 法人日本病巣疾患研究会副理事長。2006年、福岡市博多駅前に、みらいクリニックを開業。「薬を使わずに体を治す」「体の使い方を変えて薬を減らす」といった独自の観点から治標を行っている。著書に『口の体操「あいうべ」』(マキノ出版)、『正しく「鼻呼吸」すれば病気にならない』(KAWADE 夢文庫)などがある。

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