お家でできるエコ
省エネ生活で節約上手に

自宅で過ごす時間が増えている今、電気代がいつもより高い…ということもあるかもしれません。そこでおすすめしたいのが“省エネ生活”。環境省が推進している地球温暖化対策「COOL CHOICE」(ライフスタイルの選択や省エネ製品への買換えなどの賢い選択をしていこうという取り組み)を元に、家でできる省エネについてご紹介します。

すぐに始められて
効果の大きいおすすめ対策

①「節水シャワーヘッド」へ交換

 節水シャワーヘッドは、快適な水量や水圧を保ちつつも、使用するお湯の量を減らしてくれるというもの。お風呂のシャワーヘッドを交換して、水道光熱費が昨年同月比で約2割も削減できたという顕著な効果が見られたケースもありました。節水はもちろん、お湯を沸かすためのエネルギーも削減になります。

②お湯を使わない食器洗い

 家庭からのCO2排出量の約15%を占めるといわれているのが給湯です。

 食器洗いの際は、お湯を使わず水にすると省エネになります。とはいえ「水だと冷たすぎる…」という場合には、給湯の設定温度を少し見直すだけでもエコになります。ゴム手袋を使うと冷たさを軽減でき、水では落ちにくい油汚れなどは、あらかじめ古い布や紙などでふき取ってから洗うなど、ちょっとした工夫も有効です。
 また、給湯器の買換えを検討されている方は、従来型よりも少ない燃料でたくさんのお湯を沸かすことができるエコなものを選ぶと、大きな省エネ効果が期待できます。

③冷蔵庫はゆったりと
 冷凍庫はぎゅっと詰め込んで

 「冷蔵庫」の中は、詰めすぎると冷気が庫内に行き届かなくなり、効率よく全体を冷やすことができなくなります。調理したものを入れる場合も冷ましてから入れるようにして、庫内の温度を上昇させないことが重要です。
 一方で「冷凍庫」は、凍った食品自体が保冷剤の働きをし、お互いを冷やし合うので、ある程度詰めておいた方が省エネにつながりなります。

 また、冷蔵庫の設置場所も、壁など周囲と間隔をあけて放熱させることが大切。よくありがちですが、側面にチラシなどを貼るのは放熱の妨げになるので、気をつけておきましょう。

省エネ家電への買い替えも
効果大

■家の中の消費電力1位は「冷蔵庫」

 私たちの生活を支えてくれる家電製品。家の中を見渡せば、さまざまなものに囲まれています。上の図は、家庭における家電製品の電気消費量の調査結果で、毎日使っているものなどが上位に入っています。
 中でも、電気をもっとも多く使っているのは「冷蔵庫」。24時間365日使い続ける家電だからこそ効果は大きくなります。10年前の冷蔵庫と比較しても年間消費電力は2/3以下となっています。

■LED照明は約85%省エネに

 電球形LEDランプは一般電球と比べると約85%も消費電力を抑えることができ、電気代だけでなく、排出するCO2を減らして環境への負荷も軽減できることになります。
 照明を買い換える際は、年間の電気代から見てお得なLEDライトを検討してみましょう。

■「もったいない」が逆にもったいない…?
 古い家電を使い続けるとコストがかさむ

 長年使ってきた家電製品は、愛着もあってなかなか捨てられないもの。しかし、近年の家電製品は省エネ化が進んでいて、古い製品を使い続けるよりも最新の家電へ買い換えた方が、結果的には節約につながることが多いのです。

 省エネ性能の目安になるのが、下の写真のような「統一省エネルギーラベル」。最大5つの「星」の数で示され、省エネ性能が優れているものほど星の数が多くなります。

 5つ星家電は高価なものも多いですが、高い省エネ性能により月々の電気代を抑えることで、長い目で見れば、賢い選択肢と言えるでしょう。

■家電の買い換えを
 シミュレーションしてみましょう

 省エネ家電を検討される場合は、こちらのサイトで電気代の節約やCO2排出量削減など、現在使っている家電から購入候補の製品に買換えた場合のシミュレーションができます。
省エネ製品買換ナビゲーション『しんきゅうさん』(環境省)
 現家電製品の賢い使い方についてもご紹介していますので、参考にしてみてください。

 日々の生活を省エネにして、環境にも家計にも優しいおうちエコ。ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

参考:環境省「地球温暖化のために、今できる『賢い選択』」内
「あなたの家庭には何が一番効果的?~うちエコ診断で省エネ生活を一歩リード」
「家電を選ぶのも賢い選択」

※この記事内容は、執筆時点2021年3月1日のものです。

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