もしも災害が起きたら
避難する場所は?

洪水や崖崩れ、地震、津波など、予期せぬ自然災害のリスクは常に隣り合わせ。ご自宅や会社の近くなど、避難できる場所がどこにあるかご存知ですか? 万が一に備えて事前に確認しておきましょう。

監修:

山村 武彦

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災害が起きた時にどこへ行けばいいか知っておこう

 災害が起きた時の「避難する場所」と安全な避難経路を家族で確認しておきましょう。2014年以降「指定緊急避難場所」と「指定避難所」の2つが設定されています。「指定緊急避難場所」の場合、災害の種類によって指定されている場所が違うので注意が必要です。それぞれの場所を調べてメモなどに書き留め、家族で共有しておくといいでしょう。特に感染症対策などで、地区ごとに指定されていたこれまでの指定緊急避難場所、指定避難所が変更になっていないか確認しておきましょう。

指定緊急避難場所・指定避難所の違い

指定緊急避難場所・指定避難所の調べ方

上記をクリックすると各サイトが開きます。

知っていますか? 防災に関する地図記号

 2019年3月、過去の自然災害の記録を刻んだ各地の石碑や、供養塔などを表す「自然災害伝承碑」の地図記号が国土地理院により新たに制定されたことが発表されました。2018年7月の西日本豪雨災害で多くの犠牲者を出した広島県坂町では100年以上前に起きた水害を伝える石碑がありましたが、そのメッセージは十分には伝わっていませんでした。今後はこれらの伝承碑を地図に掲載することで、地元の防災地図を作る学校の授業や街歩きなどに利用してもらい、教訓の周知と将来の被害軽減につなげるのが目的とのことです。また、2014年からは避難所・緊急避難場所(一時避難場所)にも地図記号ができています。こちらも併せて覚えておくといいでしょう。

※この記事は、都道府県民共済グループ発行「命を守る防災ハンドブック」の抜粋です。
内容は、執筆時点2024年8月1日のものです。

山村 武彦(やまむら たけひこ)
防災システム研究所所長。防災・危機管理アドバイザー。1964年の新潟地震以来、災害現地調査は250カ所以上、全国での講演は2,500回を超える。多くの企業や自治体の防災アドバイザーを歴任する実践的防災・危機管理の第一人者。

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