介護の疑問を解決!
あれこれ気になるQ&A

いざ介護をするとなった時、様々な問題や疑問がでてくることがあります。ここでは、介護保険の申請前から介護サービス利用開始以降までの、よくある質問をQ&Aでまとめてご紹介していきます。

監修:

永島 徹

〉〉〉プロフィール

介護保険 申請前

Q1
親の介護で、そろそろ介護サービスの利用を考えていますが、まずはどこで、誰に相談すればいいの?

A
各市区町村の役所に設けられている高齢者のための相談窓口で相談することができます。役所の窓口の名称は「高齢者相談窓口」「介護保険窓口」「高齢福祉課」などさまざま。窓口での対面相談だけでなく、電話相談や公民館などでの出張相談会などを実施している場合もあります。また、各地域の「地域包括支援センター」も相談先として有効です。医療、福祉などを含めた総合的な相談や支援を受けられます。ほかにも、病院や介護保険事業をおこなっている社会福祉法人、NPO法人などで相談できます。

Q2
親の介護が必要なので認定を受けたいのですが、本人が申請を嫌がっていて困っています。

A
「介護なんて必要ない!」「他人に頼りたくない」といった思いから要介護認定を嫌がる高齢者は少なくありません。家族が要介護認定の必要性を訴えても耳を貸さないケースがよくみられます。対策として有効なのは、本人に状況を正直に話し、申請をするよう真正面からお願いすること。家族が本気で頭を下げるのが、本人の心を最も動かすといわれています。また、本人が信頼している主治医に相談し、介護サービスの利用を勧めてもらうのもよいでしょう。また、状況によっては最寄りの地域包括支援センターに相談しましょう。

介護保険申請から認定まで

Q3
急な体調悪化ですぐに介護保険を使いたいです。認定まで30日も待てません。

A
要介護認定の結果が出る前でも介護サービスを利用できます。要介護認定を得られれば、申請日以降に利用した介護サービスも保険給付の対象となります。注意点として、後に通知された結果が想定よりも低かった場合、利用したサービスの費用が支給限度額を超えてしまうことがあります。限度額を超えた金額は自己負担となるため、地域包括支援センターやケアマネジャーによく相談しましょう。

Q4
介護保険料を滞納していたら、介護保険は使えないの?

A
滞納していても介護保険を使用することができます。ただし、次のような給付制限を受けます。
1年以上の滞納
保険給付分を受け取るには、利用したサービスの費用を一旦全額支払った後に、市区町村に請求する必要があります。
1年以上の滞納
保険給付分を受け取るには、利用したサービスの費用を一旦全額支払った後に、市区町村に請求する必要があります。
1年6カ月以上の滞納
保険給付が一時差し止めになります。滞納している保険料を支払わないと、保険給付分を受け取れません。差し止められた保険給付額が、滞納している保険料に充てられることもあります。
2年以上滞納
一定期間、サービス利用時の自己負担の割合が3割になります。また、2年を超えた分は未納が確定し、追納できなくなってしまいます。

Q5
要介護2だと思っていたのに要介護1でした。認定に不満です。

A
要介護認定が現状に見合っていないと感じた場合は、認定期間中であれば「区分変更申請」を行うことで、認定調査を再度依頼できます。その際、前回の認定結果と実態で異なる点を調査員に伝えるとよいでしょう。

認定後から利用開始まで

Q6
ケアプランは自分で作ってもいいと聞いたのですが、作るのは難しいの?

A
ケアプランを自分で作成すると、介護サービスの自由度が広がり、不必要なサービスを減らせるメリットがあります。しかし、書類の書き方や点数計算など専門的な知識が求められ、さらに翌月分のケアプランと利用実績表を毎月提出する必要があるため、時間と手間がかかります。地域包括支援センターでケアプラン作成の指導を受けられます。

Q7
親は在宅介護を希望していますが、私は遠方に住んでいるので心配です。

A
要介護者が住み慣れた地域で生活でき、家族も現在の住居環境を変えないですむ遠距離介護ですが、帰省の交通費負担が大きく、容態が急変したときに早急な対応が取りづらいというデメリットがあります。遠距離介護をする場合はケアマネジャーやヘルパーと情報共有を密にして、自治体や地域ごとのサービスを把握してから利用しましょう。また、勤務先の介護支援制度や、航空会社の「介護割引」といった割引制度などをうまく活用するなどの工夫が必要です。

介護サービス利用開始以降

Q8
ケアプランの通りやってみて、うまくいかないときは変更できるの?

A
ケアプランはいつでも変更可能です。ケアマネジャーに作り直しを相談してみてください。また、介護者の病気などによって、当初のケアプランにはなかったサービスを利用したくなることがあります。そのような場合もケアマネジャーに相談するとよいでしょう。

Q9
ケアマネジャーを代えたいですが、本人には言いづらいです…。

A
ケアマネジャー本人に伝えなくても、下記の3つの手段で変更が可能です。別の居宅介護支援事業所に相談する場合()、居宅介護支援事業所間で病状やサービス状況などの情報が共有されるので、安心して変更できます。
①市区町村の相談窓口(介護保険課など)または地域包括支援センターに相談する。
②担当のケアマネジャーが在籍する居宅介護支援事業所に報告する。
③別の居宅介護支援事業所に相談する。

Q10
母が高齢者施設に入所していますが、施設の対応が不満です。

A
施設に不満がある場合は、入居している施設の運営法人、または施設がある市区町村の苦情相談窓口や介護保健課、高齢福祉課などに相談しましょう。状況が変わらない場合や、運営業者に対する調査・指導・助言が必要な場合は、国民健康保険団体連合会(国保連)で苦情を受け付けているので、相談してみてください。

介護認定の更新

Q11
介護認定の更新申請はどのように行えばいいの?

A
要介護・要支援認定は、初回は原則6カ月または1年。その後は、1年から3年ごとに見直されます。申請は有効期間満了の60日前から行うことができ、満了日までに手続きが必要です。更新申請時に必要なものは、初回の申請と同じく、介護保険証とマイナンバーカード、主治医の情報になります。また、担当ケアマネジャーがいる場合は、申請代行も可能です。

※この記事内容は、執筆時点2019年8月1日のものです。