財産と命を守るために
知っておきたい家の防犯対策

強盗や空き巣など、個人宅を狙う犯罪が相次いでおり、被害件数は年々増加しています。金品などの財産だけでなく、命まで奪われる危険もあり、自分の身は自分で守るという強い意識が必須です。防犯対策について専門家にうかがいました。

監修:

佐々木 成三

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コロナ後、窃盗犯罪が増加
狙われやすい家の特徴とは?

 「日本は安全な国」と油断していませんか。コロナが明けて社会が活発化したことにより、犯罪は増加しています。令和5年度には全国で約48万件もの窃盗事件が確認されており、とくに首都圏以外の地域での被害が拡大傾向にあります。「地方は治安が良い」というイメージから住民の防犯意識が低く、防犯カメラの設置台数や街灯の数が首都圏に比べて多くありません。また、インターネットを通じて詐欺や窃盗の実行犯を募る「闇バイト」が横行し、犯罪組織が広域で活動するようになったのも、地方における被害拡大の要因の一つとみられています。
 強盗や空き巣に狙われやすい家の特徴や個人宅での防犯対策をご紹介します。

こんな家は狙われやすい!

エリア

・住人の防犯意識が低い町
・高級住宅街のイメージがある地域

※治安が良いから安全という認識があり、どちらも住民の防犯意識が低い傾向にある。

・自宅周辺に死角が多い
・入りやすく逃げやすい
・防犯カメラやカメラ付きインターフォンがない
・近所付き合いがない
・鍵を掛けずに外出
・窓を開けたまま過ごすことが多い

※この記事内容は、執筆時点2024年6月30日のものです。

佐々木 成三(ささき・なるみ)
1995年埼玉県警察官拝命。2017年埼玉県警察退職。捜査一課ではデジタル捜査班の班長としてデジタル証拠の押収解析を専門とし、携帯電話の精査や各種ログの解析を担当。現在は日本社会の犯罪抑止に取り組み、学校や企業等で講演活動を行うなど幅広く活動。『あなたとあなたの大切な人を守る捜査一課式防犯BOOK』(アスコム)など、著書多数。

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