物を取りに行く手間を減らす!
洗濯機周り

家の中が散らかっていると、家事の取り掛かりに余計な手間が生じます。片付けやすい収納の仕組みは、毎日の家事をラクにしてくれます。この記事では、全5回を通じて家事をラクにする「ラクカジ」収納のコツをご紹介。第2回目は、洗濯機周りの収納についてです。

監修:

本多 さおり

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洗濯機周りは、使う物が多いのに
収納スペースが少ない

 洗濯機周りに収納スペースが少ないことで、苦労されているお家は多いのではないでしょうか。洗濯には各種洗剤や洗濯ネット、ハンガーやピンチハンガーなど、様々な道具を要します。それらを取るとき、かがんだり背伸びをしたりしない収納の仕組みづくりが大切です。

洗濯機周りの問題点

■収納スペースが少ない

■物を取りに動く手間が多い

■使うものが多い

その場で完結できるようにスペースを有効活用

 洗濯で使う物は、取ったりしまったりを繰り返すものが多いため、収納場所を工夫し、ひとまとめにしてあげることで家事をラクにできます。
 以下では、具体的な収納アイデアをご紹介します。

■ランドリーラックで洗濯機の上を収納スペースに

 収納が少ない場合は、空いている空間を活用してみましょう。洗濯機の上は空いていることが多いので、ランドリーラックを導入することで収納スペースを設けることができます。

■道具は使う場所を収納場所に

 使う場所の近くに物を置くのは、家事をラクにする収納のポイント。洗剤のストックは洗濯機の上に収納することで、補充もその場でラクにできます。また部分洗いの道具は洗面台からすぐに取れる位置に吊るしておくと、すぐに取りかかれて便利。洗剤の補充も部分洗いも、気付いたらすぐにできる仕組みが、面倒だなという気持ちの芽を摘んでくれます。

■ファイルボックスにハンガーを収納

 ハンガーは洗濯機周りに収納するのがおすすめ。その場で干す場合、移動の手間が省けますし、ベランダで干す場合は、洗濯物と一緒に一度に運ぶことができます。また使おうとしたときに、フックが絡まるのは結構なストレス。ファイルボックスの中に立てた状態で入れておけば絡まるのを防ぐことができます。さらにファイルボックスを2つ用意して、大小のハンガーを分けて入れておけば、必要なサイズのハンガーをさっと取り出せます。

■ピンチハンガーは開いたまま横に吊るす

 ピンチハンガーも絡まりやすい物の代表格。二つ折りにしたり、2枚重ねて床置きすると、すぐにピンチ同士が絡んでしまいます。洗濯機の横に、開いたまま吊るしておけば、絡むこともなく、スペースを取らずに収納できます。

■取り出しの多いものは利き手側に

 洗剤やハンガーなどのよく使う物・取り出すことが多い物は、利き手側に置くことで、取り出しやすくなります。ほんの少しでも煩わしさを解消していくのが、家事をラクにするコツです。

まとめ
 洗濯をするときには、洗剤やハンガーなど、様々な物をいろんな場所に取りに移動することが少なくありません。しかし、洗濯機の周りに必要な物を揃えておけば、移動の手間を省くことができます。また、作業台を用意できるご家庭であれば、立ったまま洋服をたためるので、立ったり座ったりする手間・時間を省くことができます。
 ご紹介したアイデアを参考にしながら、移動の手間を少なくするために、洗濯機周りの収納をぜひ実践してみてください。

※この記事内容は、執筆時点2024年4月10日のものです。

本多 さおり(ほんだ さおり)
整理収納コンサルタント。1984年生まれ。フルリノベーションした中古マンションで夫、長男(8)、次男(6)の4人暮らし。「生活重視ラク優先」をモットーに、収納で大事にしているのは、ラクに片付いて家事がしやすい仕組みづくり。近著は『無印良品と365日』(大和書房)。

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