食生活にプラス!
スーパーフードの力
《秋バテの腸内環境を整える》

最近耳にする機会も増えてきた「スーパーフード」。薬として利用されてきた歴史を持ち、通常より多くの栄養を含む食品です。10月は秋バテで乱れがちな腸の調子を、スッキリ整える「さつま芋」のレシピ2品を紹介します。

監修:

柴田 真希

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 柴田真希先生が解説!

スーパーフード「さつま芋」の力


やっと気温も下がってきて、過ごしやすい気候になりましたね。食欲の秋と呼ばれるほど、食べものがおいしい季節がやってきました。夏の暑さで減退気味だった食欲も秋の訪れにより回復し、ついつい食べすぎてしまいます。さつまいもには不溶性食物繊維と、切ったときに出る乳白色の液体”ヤラピン”が豊富です。不溶性食物繊維は、腸で水を吸って膨らむことで満腹感を感じやすくなります。ヤラピンは整腸作用があるとされており、しかも加熱しても減少しにくいので便秘予防に効果的です。両者の相乗効果で秋の食べ過ぎを予防し、お腹の不調を乗り越えましょう。

鶏むね肉のタッカルビ

●材料(2人分)

鶏むね肉……1枚(250g)
さつま芋……中1/2本(150g)
玉ねぎ……1/2個(100g)
まいたけ……1パック(100g)
酒……大さじ1
片栗粉……大さじ2
ごま油……大さじ1
白ごま・小ねぎ……適量
【a】
・コチュジャン、みそ……各大さじ1/2
・ケチャップ……大さじ2
・にんにく、しょうが(すりおろし)、砂糖……各小さじ1


●作り方


(1)鶏むね肉を一口大のそぎ切りにし、酒をもみこんで10分ほど置く。
さつま芋を8mm幅の半月切りに、玉ねぎを1cm幅の薄切りにする。まいたけは手でほぐす。

(2)フライパンにごま油を入れて中火にかけ、鶏肉に片栗粉をまんべんなくまぶしてから入れる。2~3分したら裏返し、玉ねぎ、さつま芋も加え、さらに2~3分焼いたらまいたけも入れる。

(3)全体に火が通ったら、【a】を混ぜ合わせて加え、味を調える。器に盛り付け、白ごま、小ねぎをかける。

●栄養価(1人分)
エネルギー:430kcal、たんぱく質:30.4g、脂質:14.8g、炭水化物:49.2g、食塩相当量:1.7g、食物繊維:5.4g

さつま芋とカシューナッツのデリ風サラダ

●材料(2人分)

さつま芋……中1/2本(150g)
カシューナッツ(無塩・素焼き)……30g
レーズン……20g
【a】
・はちみつ、みそ……各大さじ1/2
・粒マスタード……大さじ1
・ヨーグルト……大さじ3


●作り方


(1)さつま芋を1.5cm角に切る。
小鍋にさつま芋と水(分量外)をひたひたになるまで入れ、強火にかけて沸騰したら中火にして3~5分煮る。
さつま芋に竹串がすっと入ったら、ザルにあけ粗熱を取る。

(2)ボウルに【a】を上から順に入れて混ぜ合わせる。

(3)(2)にカシューナッツ、レーズン、(1)を入れて和える。

●栄養価(1人分)
エネルギー:275kcal、たんぱく質:5.9g、脂質:9.5g、炭水化物:44.6g、食塩相当量:1.0g、食物繊維:2.7g

公開日:2023年10月4日

柴田 真希(しばた まき)
管理栄養士。お料理コーナーのテレビ出演をはじめ、出版・WEB媒体にレシピ・コラムを掲載する他、食品メーカーや飲食店のメニュー開発やプロデュースなどを手がける。『切るだけ&漬けるだけ! おうちで簡単ミールキット』(学研プラス)他、著書多数。

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