第2回
体の柔軟性と筋力を鍛える

雨の日や、暑さ寒さが厳しいとき、子どもと外で遊ぶのは難しいもの。そんなときは、過ごしやすい屋内で一緒に体を動かして、外出できないストレスを発散しながら体力づくりを行いましょう!今回は2歳くらいの小さな子どもと一緒に親子で筋力アップできる運動あそびを2つご紹介します。

監修:

黒田 恵美子

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ごっこ遊びでトレーニング
「ヒーローごっこ」

 最初にご紹介するのが、「ヒーローごっこ」。子どもを持ち上げ、空を飛んでいるように動かす運動あそびです。一見簡単そうにも見えますが、大人は子どもの体重を支える筋力が必要になります。また、子どもは姿勢をキープする筋肉を鍛えたり、落ちないようバランスを取る能力を鍛えることができます。

■ヒーローごっこ(対象年齢:2歳~)

大人は子どもの胸と太ももを支え、抱き上げます。
そのまま大人は歩いたり、
ゆっくり回転したりしましょう。

※安全のためにヨガマットなどを敷きましょう。

POINT
子どもは手足をピンと伸ばした状態をキープすることが大切です。持ち上げるときにバランスが取りにくい場合は、体に近い位置で持ち上げましょう。よく動く元気な子どもの場合は、大人がもう1人支えるようにして抱き上げましょう。

●難易度アップ

大人は子どもを横向きに抱え、
背筋を伸ばしてひざを屈伸するとスクワットになり、
さらにトレーニングできます。
腰や腕などに無理のないように
繰り返してみてください。

POINT
「背筋をしっかり伸ばしておこなうと腰に負担がかかりにくく、背筋を鍛えることができます

黒田先生のアドバイス

子どもは筋力とバランス感覚を鍛え、大人は腕や体幹、下半身を鍛えることができる運動あそびです。首元にハンカチなどを入れてマントがわりにすると「ごっこ」遊びの臨場感が出て盛り上がりますよ!

どっしり構えて姿勢をキープ!
「ジャングルジム」

 次にご紹介するのが「ジャングルジム」。大人の体をジャングルジムに見立て、ぶら下がって楽しむ運動遊びです。大人は膝立ちになり、子どもはその腕や体に掴まりましょう。子どもはぶら下がったり、掴まったりすることで全身のトレーニングができます。

■ジャングルジム(対象年齢:2歳~)

大人は膝立ちになり、
両手でガッツポーズをするように握りましょう。
子どもは大人の膝などを足場にして腕に掴まります。
最初は5秒からはじめて、
だんだんと時間を延ばして難しくしていきましょう。

※安全のためにヨガマットなどを敷きましょう。

POINT
腕に力を入れて姿勢を保ちましょう。子どもが掴まれない場合は、抱き上げて掴まらせてからポーズをとると簡単です。

●難易度アップ

子どもは落ちないようにしながら、
体をぐるりと一周して遊んでみましょう。

POINT
両手と両膝を着いて四つん這いの姿勢になって行うのも効果あり。この姿勢を子どもが乗り越える「ジャングルジム」もおすすめです。元気な子どもの場合は、大人がもう1人支えてあげましょう。

※安全のためにヨガマットなどを敷きましょう。

黒田先生のアドバイス

子どもは体を思ったように動かす訓練や、ぶら下がるための筋力、落ちないためのバランス感覚を鍛えることができる運動遊びです。大人は同じ姿勢を保つことで、全身の筋力を鍛えることができます。できればお父さんお母さんが一緒に居るときに行い、子どもがバランスを崩したときには体を支えてあげるようにしましょう。

※この記事内容は、執筆時点2023年8月30日のものです。

黒田 恵美子(くろだ えみこ)
健康運動指導士。一般社団法人 ケア・ウォーキング普及会 代表理事を務め、メタボ予防、ロコモ予防から美容につながる運動まで、多岐に渡り指導を行う。著書に『黒田式ケア・ウォーキング』『100歳まで歩く技術』などがある。

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