騙されない!
手口が巧妙化する詐欺②

「自分は対処できる」「自分は狙われない」、そう思っている人が被害にあうことも少なくありません。それほど詐欺の手口が次々と巧妙化しています。そこで、身近に潜む詐欺のリスクと、その対処方法について専門家にお伺いしました。全6回のシリーズ、2回目は「ワンクリック詐欺」の事例と対処方法についてご紹介します。

監修:

西田 公昭

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ワンクリックの後からが本当の詐欺被害!
慌てず冷静な判断で詐欺を回避

 スマホやパソコンなどで気軽に動画を楽しめる機会が増えています。しかし、こんな所にも詐欺のリスクは潜んでいます。
 インターネットを使用中、突然「会員登録が完了しました。会費を期日までにお支払いください」といった表示が出て料金を請求してくる。このような詐欺は「ワンクリック詐欺」と呼ばれるものです。 実は表示が出ているだけでは、何の契約も結ばれていないため、お金を振り込む必要はありません。焦って問い合わせや会費を支払ってしまうなど、次の行動に移すことで被害にあうのです。

Bさんの事例

インターネットであちこち動画を見ていたら、突然9万円もの請求の表示が出ました。大きな警告音と、3日後までに支払わないと訴えるといった記載があり、怖くなって問い合わせをしてしまいました。登録解除料として、少額のお金を支払ってしまったんです。あとから冷静になって考えれば、なぜ電話してしまったのか……。

先生から一言

請求の表示がされているだけでは被害には合わない、ということをまず覚えておきましょう。その上で、対処方法を間違えないように1つずつご紹介していきます。

ワンクリック詐欺に
騙されてしまうのはなぜ?

 元々自分が見たかったコンテンツと、ワンクリック詐欺へのリンクがあるコンテンツを、事前に見分けられないことが最大の理由です。表示してみないと「ワンクリック詐欺」であることがわからず、なおかつ表示された際には不安をあおる文言や表示をあえて出すことによって、冷静に判断できないようにしてあります。

見たかった動画

ワンクリック詐欺へのリンクがある動画

見分けをつけるのは不可能!

上記の表はダウンロードしてお使いいただけます。

ご家族や友人にも注意喚起!

「不振な表示が出たら、すぐにそのページを閉じて!」
と伝えましょう。

西田先生の

ワンポイントアドバイス


●実は「ワンクリック」よりも、「ツークリック」こそが危険です。
●焦ったり、慌てるのは詐欺師の思うツボ。冷静な判断ができず、言われるまま信じてしまいます。
まずは手を止めて、冷静になりましょう。
画面に表示されているだけでは、詐欺の被害にはあいません。安心してください。
●もし、次の行動に移してしまった場合や、自分が行った操作が契約に繋がってしまったと感じた場合は、すぐに消費者ホットライン、警察、総務省電気通信消費者相談センターなどに相談しましょう。

次回は、「送りつけ詐欺」の事例と対処方法を教えてもらいます。

騙された!と感じたときは・・・

■消費者ホットライン

188(いやや)へお電話ください

■警察署の相談窓口

#9110へお電話ください

■総務省電気通信消費者相談センター

WEBサイトにある地域の相談窓口へお電話ください

※この記事内容は、執筆時点2022年1月12日のものです。

西田 公昭(にしだ きみあき)
1960年徳島県生まれ。 立正大学心理学部教授、博士(社会学)。 94年スタンフォード大学客員研究員、2003年静岡県立大学准教授を経て現職。 心理学研究の第一人者として、新聞やテレビなどのマスメディアでも活躍。日本脱カルト協会代表。詐欺や悪徳商法、カルトなどのマインド・コントロール研究の第一人者として知られる。著書に『マンガでわかる! 高齢者詐欺対策マニュアル』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など。

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