第3回
有酸素運動で全身を鍛える

雨の日や、暑さ寒さが厳しいとき、子どもと外で遊ぶのは難しいもの。そんなときは、過ごしやすい屋内で一緒に体を動かして、外出できないストレスを発散しながら体力づくりを行いましょう!今回は未就学のお子様から大人まで楽しめる、全身を使った運動あそびを2つご紹介します。

監修:

黒田 恵美子

〉〉〉プロフィール

リズムに合わせて楽しむ
「タッチ遊び」

 最初にご紹介するのが、「タッチ遊び」です。親子で両手や片手同士をタッチするシンプルな運動遊びで、大人が高さを調整して促すことで、子どもの運動ペースをコントロールすることができます。音楽に合わせたり、リズミカルに行うことで、より楽しんで運動できます。

■タッチ遊び(対象年齢:2・3歳~)

①大人は膝立ちになるなどして、
子どもの身長に合わせて向かい合います。
大人が手の平を出し、子どもは手の平を合わせるように触れ合わせ、
「タッチ!」と声に出しましょう。
次にお子さんの頭の高さ、
腰の位置などでタッチしてください。

POINT
子どもがしゃがんだり、背伸びをして届く位置でタッチしましょう。少し遠くしたり、高いところの後は低いところ、という風に難しくしていくとゲームのように楽しめます。

②大人は立ち上がって、子どもがジャンプして
届く位置で手を差し出しタッチしましょう。
さらに高い位置、しゃがんで低い位置、
足の間や、くるっと1回転するなど
色々なポーズでタッチしましょう。

POINT
タッチする位置や場所にルールはありません。高さだけでなく、「足にタッチ!」や「頭にタッチ!」など触れる位置を変えて楽しみましょう。屋内で音が響く場合は、ヨガマットなどを敷いて行いましょう。

黒田先生のアドバイス

立ったりしゃがんだりすることで大人も子どもも、下半身を中心に全身の筋肉を使う有酸素運動ができます。また、子どもはジャンプすることで、体幹や股関節などの筋肉を効率的に使うことでき、さらに反射神経やバランス感覚を鍛えることもできます。適度に休憩を入れて無理のないように続けてみてください。

ゲームと運動が1つになった
「からだジャンケン」

 次にご紹介するのが「からだジャンケン」です。手ではなく、簡単なルールに従い、全身でポーズをとって体を動かしながらジャンケンを行います。

■からだジャンケン(対象年齢:3・4歳~)

①親子で向かい合います。
軽くジャンプ、または軽い屈伸運動を行い、
ポーズを取る準備をします。

POINT
ジャンケンを行う間は、ずっと軽くジャンプしておきましょう。大きくジャンプしたり、深く屈む必要はありません。

②最初はグー、ジャンケンポン!
の掛け声でジャンケンを行いましょう。
ここで大きく屈むと、次に出すポーズが
わかりにくくなるので盛り上がります。
人数を多くして対決したり、
1対1の勝ち抜き戦などにしてみましょう。

「グー」はしゃがむポーズ
「チョキ」は頭の上で手を合わせて足を前後に開くポーズ
「パー」は両手・両足を大きく開くポーズ

POINT
手は真っ直ぐに、きちんとポーズを取ることが大切です。もちろん後出しなどジャンケンのルール違反は厳禁。屋内で音が響く場合は、ヨガマットなどを敷いて行いましょう。

黒田先生のアドバイス

シンプルな遊びですが、全身を大きく使う運動です。運動不足が心配な大人の方は、事前に軽いストレッチなどを行っておくと怪我を予防できます。広いスペースがあれば、どんな場所でもできるので、色々な場所で行ってみてください。

※この記事内容は、執筆時点2023年10月11日のものです。

黒田 恵美子(くろだ えみこ)
健康運動指導士。一般社団法人 ケア・ウォーキング普及会 代表理事を務め、メタボ予防、ロコモ予防から美容につながる運動まで、多岐に渡り指導を行う。著書に『黒田式ケア・ウォーキング』『100歳まで歩く技術』などがある。

TOPページに戻る