予備群含めて2,000万人!?
糖尿病は、こう防ごう!
日本人は体質的に糖尿病になりやすいといわれており、成人の6人に1人は糖尿病(予備群)です。生活習慣を見直し、糖尿病を予防しましょう。
若年層も要注意!
忍び寄る糖尿病リスク
生活習慣病の1つとしてよく耳にする『糖尿病』。そもそも日本人は遺伝的に糖尿病リスクが高いと言われています。加えて近年は糖質や脂質に偏った食事や、糖類の多いジュースの常飲など、生活スタイルの変化によって若年層にもリスクが高まっています。特に運動不足、過食、肥満・メタボと診断された方は、糖尿病(予備群)にならないためにも今から生活習慣を見直し、対策することが大切です。
次の3つを目安に、習慣化して予防していきましょう。
■運動の習慣化
軽い有酸素運動と筋肉トレーニングを習慣化しましょう。食後に30分の散歩からスタートするのがオススメです。糖の吸収を穏やかにする効果が期待できます。
■ヘルシーな食事
たんぱく質と、糖の吸収を抑えインスリンの分泌を助ける食物繊維を積極的に摂りましょう。たんぱく質は1日60g以上が理想的。食物繊維は1日20g以上、食材は野菜、海藻、きのこ類がオススメです。
■食べる順番の変更
主食・主菜・副菜・汁物とバランスの取れた食事が理想的です。食べるときは主菜や副菜から食べる「おかずファースト」にすると、急激な血糖値の上昇を抑えられます。
いつもの食事に
1品プラス
※この記事内容は、執筆時点2022年8月1日のものです。
成田 美紀(なりた みき)
東京都健康長寿医療センター研究所・研究員。栄養学博士、理学修士、医科学修士。専門は栄養疫学。主に栄養改善プログラム作成や、食を通じたコミュニティ造りの提案、普及啓発に携わる。著書に『健康寿命を延ばす高齢者の栄養と食事』(池田書店)などがある。