騙されない!
手口が巧妙化する詐欺④

「自分は対処できる」「自分は狙われない」、そう思っている人が被害にあうことも少なくありません。それほど詐欺の手口は次々と巧妙化しています。そこで、身近に潜む詐欺のリスクと、その対処方法について専門家にお伺いしました。全6回のシリーズ、4回目は「ネットショッピング詐欺」の事例と対処方法についてご紹介します。

監修:

西田 公昭

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お買い得商品・掘り出しものを発見!?
便利なネットショッピングの落とし穴

 前回記事でも取り上げたネット通販に潜む詐欺について、もう一つご紹介します。
 通販サイト、ネットオークション、フリマアプリでの購入に関わるトラブルです。実店舗での買い物とは異なり、ネットショッピングの場合は掲載写真のみで判断して購入するため違う商品や粗悪品が届いた、という事例が増えています。また、ネットオークションやフリマアプリの場合は個人間の取引となるため、返品・返金に応じてくれない場合もあります。

Dさんの事例

欲しかった商品がどの店舗にもなく、ネットで検索したところ、メーカー直営サイトの半額で売られているのを発見しました。「コロナ禍で店舗に卸せないからセール」と書かれていたので、「お得に買えてラッキー」としか思いませんでした。でも、いざ届いてみると商品はボロボロで、実物とは全く違うものだったんです。フリマアプリはトラブルが怖くて、注意していたのですが、まさかそれ以外でも引っかかるなんて…。

先生から一言

多くの人が利用しているネットショッピング。大手通販サイトの他にも、個別の通販サイトもあるため、安全だと思い込んで利用してしまう方も多いようです。中には本物そっくりに作っている偽サイトもあるのでうっかり騙されてしまうことも。下記の5つの項目に注意して利用するといいでしょう。

ネットショッピング詐欺に
騙されてしまうのはなぜ?

 「自分だけはお得に買えた!」「掘り出しものを見つけた!」と思い込んでしまうことが、大きな落とし穴。特に話題になっている商品、新発売の人気商品は「在庫あり」の表示で飛びつきがちです。しかも、ネットショッピングでは、支払いを先に済ませているため、実物が届いた時には、取引が終わった後になってしまいます。
 まずは怪しいサイトを利用しないことが何より大切ですが、騙されてしまったと思ったら、ためらわず警察や消費者ホットラインに相談しましょう。
 オークションやフリマサイトの場合は、運営会社の相談窓口やサポートセンターに連絡をして、どうやって解決したらいいのか相談してみましょう。ただし、これらのサイトは、あくまで個人間の取引となるため、出品者と返金や返品の交渉を行うのは購入者本人であることは注意が必要です。

上記の表はダウンロードしてお使いいただけます。

ご家族や友人にも注意喚起!

「少しでも怪しいサイトからは購入しない!」
と伝えましょう。

西田先生の

ワンポイントアドバイス


●自分だけが得をする、といったおいしい話はそれほど多くありません。購入ボタンを押す前に、一度手を止めて出品者や事業者情報などを確認しましょう。
●欲しい商品を見つけても、冷静になって掲載されている情報を読みなおしましょう。
●特に大手のオークションやフリマアプリなど、信用できる会社が運用していても、個人の取引には介入しないこともあります。利用するときは、自己責任となってしまいます。
●利用する時は、他の購入者の評価やコメントなども確認して吟味しましょう。
●少しでも不審に思ったり、疑問に思ったときは購入しないことが大切です。

次回は、「なりすまし詐欺」の事例と対処方法を教えてもらいます。

騙された!と感じたときは・・・

■消費者ホットライン

188(いやや)へお電話ください

■警察署の相談窓口

#9110へお電話ください

■総務省電気通信消費者相談センター

WEBサイトある地域の相談窓口へお電話ください

参考:埼玉県警 「詐欺サイトにご用心 そのサイトで購入して大丈夫?」

※この記事内容は、執筆時点2022年1月12日のものです。

西田 公昭(にしだ きみあき)
1960年徳島県生まれ。 立正大学心理学部教授、博士(社会学)。 94年スタンフォード大学客員研究員、2003年静岡県立大学准教授を経て現職。 心理学研究の第一人者として、新聞やテレビなどのマスメディアでも活躍。日本脱カルト協会代表。詐欺や悪徳商法、カルトなどのマインド・コントロール研究の第一人者として知られる。著書に『マンガでわかる! 高齢者詐欺対策マニュアル』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など。

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