毎日の生活の中から
“防災”を意識した備えを!
災害はいつ、どんな時に起こるか分かりません。いざ起こってしまった時に冷静に行動できるよう、毎日の暮らしの中から少しづつ簡単に取り入れられる事から始めていきましょう。
枕元には充電式のライト&スリッパを
防災のためとはいえ、急にいろいろなものを買い揃えたり、普段の行動を変えようとするのは難しいもの。まずは日常に取り入れられることから実践を。例えば寝室では、地震に備えて背の高い家具は置かず、割れたガラスなどでのケガを防ぐため枕元にはスリッパを。ベッドサイドのランプは充電して使用できるものに変えておけば、停電時の非常灯としても活用できます。また、就寝時に災害が起こり一刻も早く逃げる必要がある場合、ゆっくり着替えている時間はありません。就寝時の服装を、そのまま外に逃げ出しても違和感のないものにしておきましょう。
「保安灯」で夜間の災害に備えよう
停電で家の中が真っ暗になっても安全に移動できるように、停電時に強制点灯する機能を持った「保安灯」を家庭内のコンセントに準備しましょう。夜間に最低限の明かりを確保できる「ナイトライト機能」を兼ねた市販品が多く販売されています。
モバイルバッテリーや電池類を準備
懐中電灯やラジオ、携帯電話やスマートフォンなど、災害時に使用したいアイテムは電源が必要なものが多数。乾電池とモバイルバッテリーは必ず家庭に備えておき、バッテリーは常に充電しておくように心がけましょう。他にも、大容量のバッテリーを搭載したポータブル電源もあり、キャンプや車中泊、災害時に活躍します。
ガソリンや灯油は常に満タンに
大災害が発生すると、ガソリンや軽油、暖房用の灯油の入手は困難になります。車のガソリンは常に満タンに、暖房用の灯油は1缶余分に買い置いておくなど、日常的な備蓄を意識しておきましょう。
※この記事は、都道府県民共済グループ発行「命を守る防災ハンドブック」の抜粋です。
内容は、執筆時点2024年8月1日のものです。
澁川 真希(しぶかわ まき)
整理収納アドバイザー。整理収納サービス「コンフォートスタイル」代表。2012年、仙台から東京へ転居。東日本大震災での自身の被災経験をもとに「減災整理セミナー」などを開催している。