「ギガ不足」の救世主に潜む落とし穴
フリーWi-Fiにご用心!

スマホの利用が通話やメールから、動画視聴やSNSへと変わり通信量は増える一方。そんなとき便利なのが無料で使える「フリーWi-Fi」です。通信料が節約できるサービスですが、危険な一面もあるため、気を付けたいポイントも併せてご紹介します。

監修:

宮田 健

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あなたの街でも使える!
便利なフリーWi-Fi

 Wi-Fiとは無線でインターネットに接続できる技術の一つ。これを自治体や通信会社が、公共の場所や大型施設などに設置し、インターネットを無料で利用できるようにしたサービスが「フリーWi-Fi」です。
 スマホの通信利用が、通話やメールから、画像を使ったSNSや動画視聴に移り変わり、通信量が非常に多くなっています。人によっては毎月の通信利用量が上限に達してしまうという方もいるのでは?通信量の単位が「GB(ギガバイト)」であることから「ギガ不足」と呼ばれています。
 そんなときに便利なのが、フリーWi-Fiです。このサービスを使えば、外出時でも通信量を気にすることなく、動画視聴やSNSなどを楽しむことができます。

便利な反面、
危険な落とし穴も

 しかし、このサービスには知らずに使用すると、気が付かないうちに個人情報が盗まれてしまうといったリスクがあるのです。安全に利用するために知っておきたいポイントを押さえておきましょう。

安心して使うために
確認したい4つのポイント

 フリーWi-Fiを利用する際に、気を付けたいポイントが4つあります。
 1つめは、フリーWi-Fiそのもののセキュリティを確認することです。Wi-Fi設定画面で表示されるネットワーク名に、「鍵マーク」のないものは誰でも使える反面、セキュリティが弱くなっています。

 2つめは、利用する際は、「クレジットカード情報・住所・電話番号の入力はしない、ID・パスワード入力が必要なSNSのログインなどはしない」を徹底することです。
 3つめは、発信元が本当に信頼できるかどうか確認することです。大手通信会社が設置しているものや、ホテルや店舗が設置しているパスワード付きのものを利用しましょう。
 4つめは、自動接続をオフにすることです。利用できるフリーWi-Fiを感知すると自動で接続する設定にしていると、危険なフリーWi-Fiに接続してしまう恐れがあります。利用する毎に、発信者を確認し手動で接続するようにしましょう。
 この4つのポイントを必ず守り、ギガ不足に備えてフリーWi-Fiを安全に活用してください。

コラム

実は「公衆USB」も危ない!?

充電のために用意された「公衆USB」も注意が必要です。USBに機器を直接接続すると、不正なプログラムをインストールされる可能性があります。空港やホテルなどが特に危険と言われているので、直接ではなく充電器を差して利用しましょう。

※この記事内容は、執筆時点2023年6月30日のものです。

宮田 健(みやた・たけし)
『@IT』の記者を経て、現在はセキュリティに関するフリーライターとして活動する。著書に「Q & A で考えるセキュリティ入門「木曜日のフルット」と学ぼう!」(MdN)、「デジタルの作法 1億総スマホ時代のセキュリティ講座」(KADOKAWA/ 中経出版)がある。

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