「避難」を正しく知ろう!
防災意識を高めて命を守る

毎年、被害が多発する大型台風。もしもの時、自らの身を守るためにも国(気象庁)や市町村から出される「避難情報」を正しく知っておくことが大切です。「避難情報」には災害発生の危険度によって「警戒レベル」が定められています。1から5の全5段階ありますので、それぞれの警戒レベルの意味と、取るべき行動をまとめました。

警戒レベル4までに必ず避難

 警戒レベルは災害発生の危険度が高くなるほど、数字が大きくなります。「警戒レベル5」は既に災害が発生している、または差し迫っている状況を表しています。命の危険がある状態のため、必ず発令されるものではありません。警戒レベル5を待たずに、警戒レベル4までに安全な場所へ避難することが何よりも大切です。
 下の図で、それぞれの警戒レベルで取るべき行動を確認しておきましょう。

正しく避難をするには
どうしたらいいの?

 避難が必要な場合には、市町村が指定する学校や公民館など、災害種別に対応した指定緊急避難場所へ移動しましょう。また、安全なエリアにある親戚・知人宅への避難も視野に入れて、前もって相談しておくといいでしょう。
 ただし、すでに周辺で災害が発生しているなど、避難すると命に危険を及ぼしかねないと判断した場合は、少しでも命が助かる可能性の高い避難行動として、近隣の安全な場所や建物のより安全な部屋等へ移動するなど、緊急安全確保を行いましょう。

発令される前からの備え
日常的に避難ルートの確認を

 災害は急に発生します。いざというときに、避難をスムーズに行うためにも日常生活に「防災」を取り入れていきましょう。
 例えば、自宅や勤務先・学校など、日常生活を送る場所の災害リスクを把握することが避難の最初のステップかもしれません。大雨や高潮などの災害時に避難が必要かどうか、その避難経路はその場所によって異なります。道路が冠水してしまい水路や下水道が氾濫したとき、足元が見えなくなると、側溝やマンホールの蓋が開いてしまい避難途中で落下してしまう恐れがあります。日常的に避難する場所と、その安全な避難ルートについて確認・検討しておけば、いざというときに安心です。
 また、住んでいる地域の防災情報を入手できるアプリケーションをスマホにダウンロードしたり、通知設定をチェックしておきましょう。そのなかの1つとして、LINE公式アカウント「内閣府防災」があります。避難行動判定フローなど、役に立つ情報が確認できますので、活用してみましょう。

おすすめサイト・アプリケーション

■キキクル(気象庁)

■LINE公式アカウント「内閣府防災」
LINEID:@bosai

■気象庁 避難情報

参考:内閣府(防災担当)「避難情報に関するガイドライン」 令和3年5月
内閣官房 情報技術(IT)総合戦略室「防災対応におけるSNS活用ガイドブック」 平成29年3月

※この記事内容は、執筆時点2022年1月20日のものです。

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