家の「こんな場所」で
地震が起こったら?

在宅中に地震が起きた場合、どうすれば安全に身を守ることができるでしょうか?いざという時、慌てないためにもぜひ覚えておきましょう。

監修:

高荷 智也

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トイレ

■ 比較的安全だが閉じ込めに注意!

 トイレは柱と壁に囲まれた小部屋のため、潰れにくく、落下物も少ない比較的安全な場所です。揺れが収まるまではその場に留まり、可能ならドアを開いておくこと。特に外開きのドアの場合はドアの前に何かが転倒・落下すると、つかえて扉が開かなくなる可能性が高いため、必ずドアを開放しましょう。

浴室

■ ガラスでのケガに注意、慌てて移動は×

 浴室も小さな部屋のため、潰れづらい場所の1つ。しかし、裸の状態で割れたガラスなどに触れてしまい、ケガをしやすくなるという危険性があります。無理に移動せずその場で揺れが収まるのを待ち、浴槽にいた場合は慌てて出ないこと。洗面器が目の前にあるならかぶるのもいいでしょう。可能ならドアを開けた方が閉じ込めを防ぐことができますが、ケガをする危険性もありますので、無理はしないこと。

台所

■ ガスの火は無理に消さず、迅速に安全確保を

 割れ物や刃物があり、火を使った調理を行う台所は、自宅において一番危険な場所です。食器や包丁類などが落下しケガをすることがあるので、まずはそれらから離れること。やかんやポットのお湯、鍋などもやけどの原因となるので注意。近年のガスコンロは揺れを感じたら元栓(メーター)が自動で閉じる機能が備わっているので、無理に消そうとして近づくよりは、離れたほうが安全です。落下物を避けるためテーブルの下などに潜りこんで安全を確保しましょう。揺れが収まったあと、出火していたら初期消火を。台所には必ず、消火器を準備しておきましょう。

※この記事は、都道府県民共済グループ発行「命を守る防災ハンドブック」の抜粋です。
内容は、執筆時点2024年8月1日のものです。

高荷 智也(たかに ともや)
備え・防災アドバイザー。家庭の防災から企業のリスク管理まで「備え」をテーマに、講演会・執筆・テレビ出演・コンサルティングといった専門家サービスを提供する「ソナエルワークス」代表。

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