外出時に災害が起きたら…!?
役に立つ非常用アイテム

もし出掛けている時に災害に遭遇した場合、自分の身を守るのはその時の持ち物です。万が一に備えて普段から持ち歩きたい「非常用アイテム」を紹介します。

監修:

澁川 真希

〉〉〉プロフィール

外出時に災害にあっても大丈夫なように、これらをカバンの中に入れておこう

 自宅から離れた場所で地震や豪雨などの災害に遭遇した場合、「その時に何を持っているか」が生死を分けることとなります。また、そのまま避難所生活となり、しばらく自宅に帰れないことも。そういった際に困らないよう、日常的に持ち歩きたい「防災アイテム」をポーチなどにまとめておきましょう。カバンに入れておいても邪魔にならない、小型・軽量かつ実用的なものがおすすめです。

①携帯用モバイルバッテリー

 携帯電話やスマートフォンは災害時には重要なアイテム。充電切れを防ぐためのモバイルバッテリーは必須。

②ホイッスル

 瓦礫に閉じ込められてしまった場合、ホイッスルがあれば叫ぶよりも体力を使わず、救助隊へ助けを届けることができます。

③小型ライト

 震災時には明かりの確保が困難に。地下街で停電になったときには避難経路を確保するのにも役立ちます。

④防水風呂敷

 超撥水加工をした大判の風呂敷はストール代わりに羽織ったり、結んでバッグ状にすれば水も持ち運べる万能アイテム。

⑤アルミ製シート

 身体を包むことで保温・防風・防水に効果あり。レジャーシート代わりにも使用可能。使用時に音が少ない静音タイプがおすすめ。

⑥ハンドクリーム、リップクリーム

 スキンケアができない避難所生活では、乾燥による肌荒れが悩みのタネに。日常的に保湿アイテムを持ち歩きましょう。

⑦エコバッグ

  避難所生活では配られた食料や物資をまとめて持ち歩けるバッグがあると便利。普段の買い物にも役立ちます。

⑧飴・チョコレート

 食料が手に入らない状況でも、飴やチョコレートなどがあれば安心。スティックタイプの栄養補助食品もおすすめ。

⑨除菌ウェットティッシュ・消毒液

 感染防止や清潔に過ごすために必須。赤ちゃんがいる場合はノンアルコールのものも一緒に携帯を。

⑩水・飲み物

 震災時はしばらくその場から動けなかったり、電車に閉じ込められることも。必要最低限の水分は必須。

⑪ポリ袋・ゴミ袋

 水を入れて運んだり、止血などの手当てをする時に手袋代わりにしたり、中に新聞紙を入れれば非常用のトイレにも。

⑫使い捨てマスク

 地震で舞い上がる砂ぼこりや粉塵から口や鼻をガード。避難所生活になった場合には感染症予防にも。

他にも

 公衆電話を使うための小銭、緊急連絡先を書いたメモ、筆記用具など。

必要に応じてプラスしたいもの

 女性の場合は生理用品と、髪の毛が長い人はヘアゴムも。車移動が多い人はこれらに加えて毛布やダウンジャケット、新聞紙などをトランクに入れておき、車中泊に備えましょう。

※この記事は、都道府県民共済グループ発行「命を守る防災ハンドブック」の抜粋です。
内容は、執筆時点2024年8月1日のものです。

澁川 真希(しぶかわ まき)
整理収納アドバイザー。整理収納サービス「コンフォートスタイル」代表。2012年、仙台から東京へ転居。東日本大震災での自身の被災経験をもとに「減災整理セミナー」などを開催している。

TOPページに戻る