~おうち効率化計画~
Vol.2 朝の家事を効率化しよう!

「光熱費を少しでも節約したい…」、「家事の負担をもっと減らしたい…」、そんな声に専門家がアドバイスするシリーズ「おうち効率化計画」。第2回は、何かと慌ただしい朝の時間を効率的に使う方法をご紹介します。

監修:

矢野 きくの

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朝の時間を効率化するには
日頃の準備が不可欠

 限られた時間で、さまざまな家事を効率的にこなさないといけない朝。1分1秒を争うこともあるでしょう。少しでも余裕を持つには、前日や事前にできることはあらかじめ準備しておくと良いですね。また、効率的な調理方法や、アクシデントを予防できる食器や道具を朝だけでも活用して時間を効率化してみましょう。それぞれの調理・後片付けなどテーマごとにご紹介していきますので、生活に取り入れ、実践してみてください。

〈食事〉
 健康のために、栄養バランスの取れた食事を作ろうと思っても早起きは大変ですし、なかなか難しいですよね。茹でたり、焼いたりと、どうしても時間が掛かってしまう朝食の準備。そんなときは、前日の夕食の準備の際に数日分まとめて下ごしらえをして、冷凍しておくといいでしょう。一度に下ごしらえをしておけば、朝の時間だけでなく、光熱費も節約できます。凍ったままの材料をポンと鍋に入れるだけで、スープやお味噌汁などをすぐに作ることができます。

ワンポイント
・ピザトースト
 作り置きしておくのにオススメなのが、ピザトースト。お好みの具材を載せた状態で、それぞれチャック付ポリ袋に入れて冷凍しておくのが矢野先生流です。まとめて何食も作っておき、朝は焼くだけで完成するので時間短縮に繋がります。しかも、美味しくて栄養バランスも良くなるので、お腹も満足する一品です。

・スープ、お味噌汁
 時間がないときに頼りになるのがインスタント。わかめスープや玉子スープだけでは物足りない、そんな時は<食事>の項目で用意した野菜をスープ1杯分、チャック付ポリ袋などに入れてストックしておきましょう。インスタントスープと一緒に冷凍野菜を入れるのが矢野先生流。お湯をそそげば、あっという間にボリューム満点の野菜スープが完成します。また、1杯分のお味噌を出汁(顆粒・かつおぶし)などと合わせ具材毎冷凍しておく「味噌玉」も調理時間短縮に繋がります。

〈後片付け〉
 食事のあとに、避けては通れないのが洗い物です。下ごしらえを前日に済ませておけば、ある程度は減らすことができますが、使った食器はどうしても出てきます。洗い物を減らすためには大皿1つに盛り付けるワンプレートがオススメです。

ワンポイント
 お子さんのいるご家庭なら、仕切りがあるタイプのワンプレートがおすすめです。小さなお子さんでも、ごはんやおかずがすくいやすいため、こぼしてしまう心配もありません。また、プラスチックやメラミンなどの割れにくいプレートを使えば落としたときも安心です。最近は大人向けのデザインのものもありますので、朝食用食器として家族で使ってみてはいかがでしょうか。

〈洗濯〉
 朝に時間を使う家事はまだまだあります。その1つが洗濯です。前日の夜にセットしておき、明朝に干したいところですが、夜洗ったままのものを一晩おいておくのは絶対にNG! 菌が増殖して臭いやカビの原因となってしまいます。タイマー機能を使って、朝に終わるようにセットしておきましょう。ないものはすすぎまで前日の夜に終わらせ、「水が入っている状態」で止め、朝は脱水から再開するようにするといいですね。ただし、色落ちの心配があるもの、デリケートな素材はつけ置き厳禁。夜のうちに洗濯し、部屋干し、朝になったら外に出すようにしましょう。

意外と時間を使う「忘れ物」を予防

 お子さんがいるご家庭で多い朝のトラブルは、「忘れもの」です。部屋やリビングに戻って取りに行くと、意外と時間を使ってしまいます。そんなときには、玄関に荷物入れを置くのが矢野先生流です。持ち出すものをその荷物入れに集めてしまえば、何がないのか一目瞭然。特に小さいお子さんがいるご家庭では単純ですが、効果を発揮します。

タイマーの有効活用

  テレビやエアコンには、タイマーがついているものが多いですよね。全員が家を出る7~8時に自動的に切れるよう、タイマーをセットしておけば消し忘れの心配もなくなります。在宅ワークの方や専業主婦の方も、家族を送り出した後についついテレビを見てしまうことがあるかもしれません。自動的にテレビが切れてしまえば、家事時間スタートへのスイッチになるためオススメです。

※この記事内容は、執筆時点2022年3月10日のものです。

矢野 きくの(やのきくの)
家事の効率化、家庭の省エネなどを専門にテレビ、雑誌、講演などで活動中。時短家事や、100円グッズ・便利グッズ、業務用食品の情報にも精通し、生活用品や便利グッズの企画にも携わる。Honda、イオン、東芝など大手企業や日経新聞web、時事通信などでの連載実績も多数。

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